奨学生の広場

OB・OGからのメッセージ

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岐阜大学大学院
(2021年4月~2023年3月)

私は、大学院修士課程の2年間、中董奨学会からご支援をいただきました。実は私は、「出戻り院生」で、大学の学部卒業後は、すぐに就職し、社会で働く道を選びました。けれど、大好きなカメ類の研究が諦めきれず、金銭的不安を覚えながらも、再び大学院修士課程へ進学することを決意しました。

そんな折、中董奨学会からのご支援をいただけることとなり、研究生活は、本当に充実したものとなりました。本奨学会の奨学金のおかげで、アルバイトなどに時間を割かず、思い切り研究に没頭することができました。その甲斐あってか、とある学会ではポスター賞を受賞させてもらえたこともありました。また、そのような実績から、研究活動の助成金をいただくこともできました。ますます充実した研究生活を送り、さらに研究への情熱に拍車がかかった私は、なんと、この春から大学院博士課程へ進学します。

博士課程へ進学だなんて、2年前は夢にも思いませんでした。私は、幼いころからカメ類の研究に憧れていましたが、金銭的理由などから、やはり私には難しい道だと思っていました。けれどこの2年間、中董奨学会様をはじめ、私の研究を応援してくれる多くの方々に出会いました。そんな皆様のおかげで、こんな私でも、これからも研究生活を続けていくことが出来そうです。

これから研究を始める(続ける)皆さんへ。手を差し伸べてくれる、頼れる大人は必ずいます。困った時は周りに頼って、楽しく一緒に研究をしていきましょう。

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広島大学大学院
(2021年4月~2023年3月)

私は修士課程の2年間、中董奨学会の奨学生として採用いただきました。私が大学院に入るタイミングと、妹の大学進学、そして父親の単身赴任が重なり、我が家は急に4人家族4世帯暮らしとなりました。それもあって、私は学部時代まであまりやってこなかったアルバイトを始める事になり、自分の生活費をこれまで以上に自分で賄う必要が出てきました。

そんな中で担当教員から、中董奨学会の奨学金に応募してみてはどうか、と提案していただき、折角ならと応募してみたところ、ありがたい事に採用していただける事となりました。採用が決まった当時、家計のやりくりをしてくれている母親が大変喜んでくれたのをよく覚えています。

結果として、研究に対して時間的・精神的ゆとりを持って取り組む事ができ、アルバイトも必要以上に無理して行くことがなくなりました。そのおかげもあって、研究では良い成果を挙げる事ができ、修士1年の時に臨んだ2つの学会でどちらとも優秀発表賞をいただくことができました。

また、月に一度行う奨学会の方とのメッセージのやり取りも決して形式的なものではなく、毎回毎回暖かいお言葉をいただいていました。私からのメッセージに対してもいつも親身に返信してくださり、毎月大変良い励みになっていました。

コロナ禍を始めとする社会情勢や、私のように各ご家庭の事情によって、突然家庭の金銭的余裕がなくなってしまった方は少なくないかと思います。私は金銭的な問題から、将来立派な研究者になるであろう方々の可能性が奪われてしまうのが凄くもったいなく、残念な事だと思っています。自分勝手な言い方にはなりますが、学びたいという意欲をお持ちの方、自分の研究をより深めていきたいと思われている方には、是非挑戦していただきたいと思っています。そして、その気持ちを受け止めてくれる方、評価してくれる方との出会いがきっとあると思っています。皆様のご活躍を心よりお祈り申し上げます。

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大阪府立大学
(2021年4月~2023年3月)

まず、指定校ではない大学に所属しているにも関わらず中董奨学会の奨学生として採用していただき、また大学院博士前期課程の入学から2年間にわたり多大なるご支援を賜りましたこと、心より感謝申し上げます。

私は、学部3年で大学を早期卒業し、飛び入学という形で大学院へ進学しました。大学院に所属していた2年間、新型コロナウイルス感染拡大の影響によりオンラインでの授業実施を余儀なくされていたことから、研究の進捗や就職活動の状況などについて相談や情報共有をできる同期の友人をなかなか作ることができずに悩んでいた時期がありました。

このような状況のなかで、中董奨学会SNSで行っていた毎月の活動報告が私自身とても心の支えとなりました。研究発表会や試験の直前に感じている不安な思いや、就職活動や修士論文の執筆に追われている状況などを報告するたびに、事務局の方々はいつも温かい応援メッセージを送ってくださり、精神的に救われたことが強く印象に残っています。

また、毎月奨学金を給付していただいたことは経済的にも救いになりました。私がちょうど大学院に進学するタイミングで、父親が身体的な問題によりこれまで通りの仕事を続けられなくなってしまいました。その結果、父の収入が大幅に減少したため家族からの経済的支援を受けづらい状況になりました。しかしながら、中董奨学会の奨学生として採用していただけたことで、家族から資金面の援助がなくとも自分のやりたい研究に没頭することのできる幸せな大学院生活を送ることができました。

中董奨学会は、学びたい意欲や姿勢がある人に対して経済的にはもちろん、温かいメッセージを通じて精神的にも支援してくださいます。資金面またはその他諸々の理由により勉学や研究を諦めそうになったとき、手を差し伸べてくれる存在です。後輩の皆様におかれましては、日々辛い現実に直面することもあるかと思いますが、それらを乗り越えながら貴重な大学・大学院生活を悔いのないように送ることができるよう祈っております。

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名古屋市立大学
(2021年4月~2023年3月)

学部3、4年生の2年間を中董奨学会にご支援いただきましたこと、心よりお礼申し上げます。私は6人兄弟の長女であるため、大学生活でかかるお金は全て自己負担するという約束で大学への進学を決めました。1、2年生の間は、貸与型の奨学金を借りつつ、バイトの時間を確保することでまかなえていましたが、3年生後期からは研究室に配属されるためバイトに時間を割くことが難しくなるだろうということで貴財団の奨学金に応募させて頂きました。実際、奨学金を頂けたおかげでバイトの量がかなり少なくなり、自分のやりたい研究に時間を割くことができるようになりました。バイトのことを気にすることなく多くの研究出張に行くことができ、思う存分研究をすることができました。おかげで国内での学会発表では、ポスター賞を受賞することができました。また、大好きなオーケストラも続けることができました。本当に感謝しかありません。ありがとうございました。

そして、金銭面だけでなく、毎月のメッセージ交換を通して、毎月やったことを振り返ることができ、来月はこれを頑張ろうかなと目標を定めることもできました。私は言語化することが苦手で、なぜ悩んでいるのか分からなくなる時がよくあります。しかし、自分の気持ちを言語化する機会を与えて頂けたことで、どれだけ悩んでいても原因が分かり、前向きな気持ちで次の月を迎えることができました。

後輩の皆さん、中董奨学会は金銭面での援助だけでなく、時として心を支えてくださいます。学部3年生だからと臆することなく、ぜひ応募してみてください。頑張りたいことがあればきっと応援してくださいます。

最後になりましたが、中董奨学会の皆様、2年間本当にありがとうございました。

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名古屋大学大学院
(2021年4月~2023年3月)

私は博士前期課程の2年間、中董奨学会の奨学生として採用されました。この場をお借りして、学業のためご支援いただいたことに深く感謝申し上げます。

私の父親は高齢のため、大学進学時には既に退職をし年金を受給しておりました。母親も働いていますが、妹もいるため家計は厳しく、大学3年次まではアルバイトを週5日で行い、学費などを賄っていました。大学4年次から研究室に配属され、コアタイムが平日は9:30-19:00、土曜日は9:30-12:30まで設定されており、コアタイム外に実験を行うことや、日曜日に研究室に行くこともありました。したがって、大学4年次はアルバイトすることは難しく、それまでの貯金でやり繰りをしていました。大学4年次の研究活動で研究に対するやりがいを強く感じ、博士前期課程に進学することを望みましたが、金銭面での不安を抱えていました。そのような状況下で貴奨学会に採用いただきました。博士前期課程に進学後は、経済的な不安を有することなく研究活動に集中することができ、学会発表3件と論文2報の成果を上げることができました。

また、研究は「新規の医薬品開発」に関する内容であり、博士前期課程の研究生活で医薬品開発を通して患者様の生活をより良くする、命を助けることに強くやりがいを感じました。博士前期課程で真剣に研究活動に従事したおかげで、修了後には製薬企業の研究者として内定をいただきました。今後は世のため、患者様のため、研究活動で培った全てを活かして働きたいと思います。研究業績や自分のやりがいを見つけたこと、今後の進路が決まったことも、ひとえに貴奨学会の援助によるものです。改めて感謝申し上げます。

後輩のみなさまには、ひたむきに頑張ること、諦めないことを忘れないでください。全力で頑張るみなさまを評価してくださる人、援助してくださる人が必ずいます。学ぶ機会は平等です。大学や大学院で真剣に学びたい人、目標に挑戦したい人は、まずは中董奨学会に応募してみてはいかがでしょうか。きっとあなたの支えになるはずです。

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名桜大学
(2021年4月~2023年3月)

私は、修士課程の2年間中董奨学会の奨学生として採用していただきました。私の父は他界しており、母も定年退職しており、両親へ金銭面を頼ることができなかったため、看護師として働きながら大学院に進学しました。看護師としての収入はありましたが、自分の生活費を工面しながら学費を確保していくことにすごく不安がありました。そこで、大学院の先輩から誰でも応募が可能な中董奨学会を紹介して頂き、奨学生に応募しました。その結果、ありがたいことに中董奨学会からご支援を承ることになりました。中董奨学会の奨学金のおかげで、看護師の夜勤回数を減らすことができ、研究に費やすことができました。コロナウイルス蔓延の影響で仕事に追われる日々もありましたが、毎月の事務局の温かいメッセージに励まされ、初めての実験研究に心折れずに取り組むことができました。私自身初めての学会発表ができました。また、私は大学院の長期履修制度を活用し、3年間で修士課程を修了させる予定です。そのため、あと1年間は大学院で研究に励むことができます。今後も実験データを集め論文投稿まで頑張っていく予定です。

私のように一旦社会人を経験して、進学するということは大きな決断だと思います。しかし、目標を掲げ諦めなければ夢は実現します。皆さんも中董奨学会のようにサポートして下さる方に感謝しながら、夢に向かって研究に励んでください。

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九州大学大学院
(2021年4月~2023年3月)

修士課程の2年間を中董奨学会にご支援いただきましたこと、心から感謝申し上げます。

奨学生の方は皆さんそうかと思いますが、私も例にもれず家庭の経済状況が厳しい状況にありました。母は契約社員でいつ契約を切られるか分からない状況にあり、父は自営業ながら持病である精神疾患の病状が悪化傾向にあり、いつどちらか、もしくは両方の収入が0になり、学校を辞めなくてはいけなくなるか、おびえる日々でした。両親と私が共倒れになってしまわぬよう、自力で大学に通える資金を確保したい、という想いで中董奨学会に申請し、採択されたと知った日には涙を流したのを今でも覚えています。これまでの2年間、毎月振り込まれるお金が心の拠り所となり、アルバイトの数を少し減らして勉学に励むことができたのは、まぎれもなく中董奨学会のおかげです。皆さんも、もし今経済的に厳しい状況に在っても、手を差し伸べてくれる財団は世の中にいくつもありますから、諦めずに自分の行きたい道を進んで欲しいです。諦めなければ、きっとどこかに想いは届きます。中董奨学会はその中の一つで、私にとってはとても温かい場でした。毎月SNSで近況を報告しあう制度があり、その制度は毎月「今月も頑張ろう」と背中を押してくれる機会でもありました。中董奨学会にご支援していただいた恩を、これからは私が社会へ還元し、いつかは私自身も誰かを支援する形を実現していきたいなと思っています。後輩の皆様も、有意義な学校生活を送れるよう、心から祈っています。